「レッカーはいくら?」「相場はどれくらい?」「高いと聞くけど本当?」――
トラブルの最中に検索されやすいテーマですが、料金の仕組みを知らないまま依頼すると、想定より高く感じて不安になることもあります。
この記事では、まず「料金がどう決まるか」を整理したうえで、JAF(非会員)を基準にした目安と、民間業者へ依頼する際のチェックポイントを、現場目線でわかりやすくまとめます。
レッカー料金の結論:まずは「基準」を持つと判断しやすい
レッカー料金は、地域・時間帯・車両状態・搬送距離で変わります。なので「全国一律の相場」を断定するより、
まずは“基準”を持つのが現実的です。
その基準としてわかりやすいのが、JAFの非会員料金です。JAFは非会員でも利用できますが、基本料金+距離加算の形で費用が発生します。
レッカー料金は何で決まる?3つの基本要素
多くのレッカー料金は、ざっくり次の3つの組み合わせで決まります。
① 基本料金(出動費)
「レッカー車を出す」ための料金です。ここに現場までの移動、人件費、車両コストなどが含まれます。
金額は業者によって差が出やすいので、電話の段階でまず基本料金の有無と金額を確認するのが確実です。
② 距離料金(搬送距離の加算)
「現場 → 搬送先」の距離で加算される料金です。
業者によっては「回送(営業所→現場)」の考え方を含める/含めない等、計算の説明が違う場合があります。
ここが曖昧だと、後から金額差が出やすいので要注意です。
③ 追加料金(夜間・高速道路・特殊作業など)
夜間帯や高速道路内、落輪・脱輪・事故車の引き出しなどで、追加費用が発生することがあります。
「何が起きたら追加になるか」を依頼前に言葉で確認しておくと安心です。
JAF(非会員)を基準にした料金目安(例)
目安を作るときは、JAFの非会員料金が参考になります。JAFの料金例では、昼間・一般道での故障車けん引は
27,700円〜に加えて、けん引料 830円(1kmごと)が別途とされています。
つまり「距離が伸びるほど総額が上がる」構造が、ここではっきり見えます。
※実際の金額は現場状況で変わるため、あくまで考え方の基準として捉えてください。
民間業者も同様に「基本+距離+追加」で組み立てるケースが多いので、この3点の説明が明確かが重要です。
料金が高くなりやすい典型パターン
- 夜間・早朝の出動(時間帯加算が入る)
- 高速道路内(安全確保や規定対応で費用が増えやすい)
- 長距離搬送(距離加算で伸びやすい)
- 落輪・脱輪・事故車の引き出しなど、積み込み前に作業が必要
- 搬送先が決められず待機が発生(ケースによっては時間要素が絡む)
高額請求トラブルを避ける「業者選び」チェックリスト
① 料金の説明が「3点セット」で明確か?
基本料金/距離の考え方/追加料金の3点を、電話の段階で説明できる業者は安心感があります。
「現地に行かないと一切わからない」の一点張りで、根拠が出ない場合は慎重に判断してください。
② 「〇〇円〜」だらけで上限や条件が不明確ではないか
表示自体はよくありますが、何が起きたらいくら足されるのかが見えないと、不安が残ります。
③ 拠点(どこから来るか)を確認できるか
“全国対応”の名目で遠方から来ると、結果として費用が上がりやすくなることがあります。
依頼前に「どのエリアから来ますか?」は聞いてOKです。
④ 断る余地があるか(見積り後に納得できない場合)
料金説明が曖昧なまま進めると、トラブルになりやすいです。
納得できない場合の取り扱いを、事前に確認しておくと安全です。
まとめ:相場を知って、落ち着いて依頼するために
レッカー料金は「基本料金+距離料金+追加料金」で決まるのが基本です。
迷ったときは、JAF(非会員)の料金例のように、基準になる考え方を持ったうえで、依頼先に「基本/距離/追加」を確認すると判断がブレにくくなります。
料金と説明が明確な業者を選ぶことが、結果的にいちばんの安心につながります。
よくある質問
レッカー代は「距離」だけで決まりますか?
距離は大きな要素ですが、それだけでは決まりません。基本料金や夜間・高速道路・特殊作業などの追加条件で総額が変わります。
電話の時点で概算を聞いてもいい?
聞いてOKです。むしろ、基本料金・距離の考え方・追加料金の条件を事前に確認しておくと、後からの不安が減ります。
搬送先が決まっていない場合はどうすればいい?
夜間などは搬送先が決めきれないこともあります。加入している任意保険のロードサービス条件によっては、搬送や一時保管の考え方が変わるため、まずは契約内容も含めて相談するとスムーズです。


