突然の車両トラブルでレッカーが必要になったとき、「レッカー代はいくらかかるのか?」と不安になる方は少なくありません。
しかし、レッカー料金は距離や車種、状況、時間帯、保険の有無などによって大きく変わり、一律の金額や単純な相場を示すことが難しいのが実情です。
この記事では、レッカー代がどのように決まるのか、相場が分かりにくい理由や注意点を整理しながら、トラブルを避けるための現実的な判断ポイントを解説します。
レッカー代は「一律〇円」ではない
レッカー代は、「一律〇円」「〇〇円〜」といった形で簡単に決まるものではありません。 実際の現場では、同じ条件のレッカー作業はほとんど存在しないのが現実です。
車種や車両の状態、事故なのか故障なのか、出動する時間帯、現場の場所や停車状況など、どれか一つ条件が違うだけでも、対応内容や作業手順は変わります。
そのため、「一律」や「〇〇円〜」といった安易な価格表記は、のちの高額請求などのトラブルにつながりかねません。
距離でどれくらい変わるのか
レッカー代において、搬送距離は大きな要素のひとつです。
短距離であれば比較的抑えた料金で済むケースもありますが、距離が伸びるほど加算が発生し、金額は上がっていきます。
また、高速道路を利用するかどうか、高速道路上での積込作業が必要かどうかによっても、料金体系が変わる場合があります。
なお、業者によっては、高速道路を通行しただけで「高速対応費」などの名目で高額な加算を行うケースも確認されています。
本来の高速対応費とは、高速道路上での積込作業や現地作業が発生した場合にかかる料金であり、単に高速道路を走行するだけで発生するものではないのが一般的です。
車とバイクで料金や対応はどう違う?
車とバイクでは、レッカー対応の考え方や得意不得意が、業者によって大きく異なります。
バイクは特に、得意としている業者と苦手としている業者の差が大きく、バイク専用の搬送車を保有している業者と、自動車専用のレッカー車のみを保有している業者では、料金や対応の質に大きな違いが出ることがあります。
得意な業者であれば、自動車より小さなバイクは割安になるケースもありますが、バイク対応に慣れていない業者では、不安定さを理由に割高になることもあります。
そのため、依頼前に「バイクのレッカー対応が可能か」「バイク対応は得意かどうか」を確認しておくことが重要です。
任意保険のロードサービスは使える?
任意保険には、 レッカーやロードサービスが付帯されている場合があります。
条件が合えば、無料でレッカー搬送や、バッテリー上がり、スペアタイヤ交換などの対応を受けられるケースもあります。
ただし、自賠責保険と任意保険は別物のため、混同しないよう注意が必要です。
よくある勘違いと注意点
JAFに加入していなくても、JAFを非会員利用として呼ぶことは可能です。
ただし、その場合は会員利用と比べて料金が割高になるケースが多いのが実情です。
また、民間のロードサービス業者を利用する場合は、料金体系や対応内容が業者ごとに異なるため、事前の説明が重要になります。
ネット検索で表示される業者の中には、料金が不透明だったり、対応面でトラブルにつながるケースが確認されている業者も存在します。
保険が使えた場合でも、補償上限を超える高額請求により、一部自己負担が発生するトラブルが起きることもあるため、業者選びは慎重に行う必要があります。
結局、レッカーの相場を調べるのは難しい
レッカー代は、距離・車種・状況・時間帯・保険の有無などによって大きく変わるため、一概に「これが相場」と言い切れる金額は存在しにくいのが現実です。
中には、料金をあえて曖昧にし、現地到着後に高額な請求を行う悪質な業者が存在するのも事実です。
そのため、相場を知りたい場合は、実際に状況を伝えて問い合わせる、または料金や内訳を公開している業者に依頼することが、もっとも安心で確実な方法と言えます。
レッカーを呼ぶ前にやるべきこと
- 任意保険の加入状況の確認(車検証と一緒に保険証券が入っていないか確認)
- 車両のトラブル内容の把握(故障か事故か、自走可能かどうか)
- トラブル場所の住所や目印(高速道路の場合は進行方向)
- 搬送先や希望の対応内容の整理
突然のトラブルで不安な状況の中、ロードサービス業者はプロとして頼れる存在です。
分からないことや不安なことは遠慮せず相談し、対応や料金に一つでも不安が残る状態での依頼は、その後のトラブルにつながる恐れがあるため避けるようにしましょう。

