朝、車に乗ろうとしたら…
「エンジンがかからない」「ライトもつかない」
こんなトラブルに突然見舞われたことはありませんか?

その原因の多くが「バッテリー上がり」です。

この記事では、車の知識があまりない方や、初めての方でもわかるように、バッテリー上がりとは何か、どうして起きるのか、どうやって直すのかを丁寧に解説します。


車の「バッテリー」は、スマホでいう“充電池”のようなもので、車を動かすために必要な電気をためている部品です。

このバッテリーが空っぽになってしまうことを「バッテリー上がり」といいます。

バッテリーが上がると、次のようなことが起こります。

  • エンジンがかからない(セルモーターが回らない)
  • ヘッドライトや室内灯がつかない
  • パワーウィンドウやカーナビが動かない

つまり、「車が完全に動かなくなる」こともある、困ったトラブルです。


● ライトの消し忘れ

夜にライトをつけたまま駐車して、朝にはバッテリーが空っぽに…。

● 長期間車に乗っていない

車を動かさない期間が長いと、自然にバッテリーの電気が減っていきます。

● エアコンやナビの使いすぎ

エンジンをかけずに電装品だけ使っていると、電気がどんどん減ってしまいます。

● バッテリーの寿命

バッテリーは通常2〜4年が寿命。古くなると自然に上がりやすくなります。


① ジャンプスタート(救援車を使う方法)

バッテリーが正常な車と自分の車をケーブルでつなぎ、一時的に電気をもらってエンジンをかける方法です。

【必要なもの】
・ブースターケーブル(カー用品店で販売)
・助けてくれる車(近所の人、家族、業者など)

※つなぐ順番や手順を間違えると危険なので、説明書をよく読みながら行いましょう。不安な場合は専門業者に任せるのが安心です。

② ジャンプスターターを使う

最近はモバイルバッテリーのような「ジャンプスターター」が販売されていて、自分一人でもエンジンをかけることができます。

● 小型でカバンに入るサイズ
● スマホの充電にも使えるタイプもあり
● 女性でも扱いやすい

1台あると、いざという時に安心です。

③ ロードサービスに連絡する

JAFや任意保険の付帯サービス、または地域の自動車整備会社など、プロに任せるのが確実で安心です。
現場まで来てくれて、その場でエンジンをかけてくれます。


  • 車に乗らない期間も、週1回はエンジンをかける
  • ライトの消し忘れに注意する
  • エンジンを切った状態でエアコンやオーディオを使わない
  • 2年以上使っているバッテリーは点検・交換を検討する

Q:バッテリーが上がったら押しがけできるの?

A:マニュアル車なら可能ですが、オートマ車ではできません。危険ですので避けましょう。

Q:エンジンがかかった後、どれくらい走れば充電される?

A:30分〜1時間程度の走行である程度は充電されます。ただし、古いバッテリーは交換を検討しましょう。

Q:冬にバッテリーが上がりやすいのはなぜ?

A:気温が低いと、バッテリーの性能が下がりやすくなるためです。特に朝の冷え込みには注意しましょう。


バッテリー上がりは、車を持っている誰にでも起こり得るトラブルですが、原因と対処法を知っておけば慌てる必要はありません。

  • ルームランプやヘッドライトの消し忘れに注意する
  • こまめに車を動かす
  • ジャンプスターターを備えておく
  • 定期点検・交換で予防する

これだけでもバッテリー上がりのリスクは大きく減ります。

万が一のときは、無理をせずプロに依頼するのが安心です。